従業員側のメリット
一番のメリットは家賃
従業員にとって最大のメリットは「家賃が安いこと」でしょう。一般的な賃貸物件よりも安価に設定されているため、可処分所得が高くなります。賃上げと同様の効果があるので、従業員のモチベーションアップにもつながります。また、敷金や礼金、仲介手数料などの諸費用もかかりません。
人間にとって必要不可欠なものが衣食住です。そのうちの「衣」と「食」は自分の努力次第で節約することはできますが、「住」は努力だけではどうにもなりません。また、支出の中で占める割合が一番大きいので、「いかにして家賃の低い物件を探すか」が重要ですよね。ですが、間取りや築年数を優先するとどうしても家賃が高くなってしまいます。それなりの間取りの部屋になるべく低い家賃で住める物件を探すのは大変ですが、社宅ならそれが叶うんです。
例えば同じ間取りの部屋を借りるとしましょう。一般的な賃貸物件として借りる場合の家賃は10万円ですが、社宅になると1~3万円程度の家賃で住めるので、だいぶお金が浮きますよね?浮いた分を貯蓄に回せばいざという時も安心です。中には浮いた分をそのまま投資に回して貯蓄を増やしている人もいます。社宅の家賃が3万円だとすると、毎月7万円を投資に回すことができます。毎月7万円を10年間積立投資して、収益が平均5%だった場合、10年間で1084万円に、20年間で2800万円になります。それだけ貯蓄できれば、一軒家を建てることもできますよね。お金を貯めたい人にとって社宅は魅力的な物件です。
税金的にもお得になる
住宅手当は給与として支給されるので所得税や社会保険料の負担増に直結します。給与から差し引かれる分が増えるので、手取りが少なくなることもあります。でも、社宅に住めば一般住宅との家賃の差額は個人の収入と見なされないんです!所得税や社会保険料の課税対象にならないので、手取りが少なくなるどころか賃上げしたような感覚になりますよ。
相談できる人が多い
社有社宅の場合は同じ建物の中に住んでいるのは会社の関係者ばかりです。身元がはっきりしているので何かと安心ですよね。隣に住んでいる人の顔も分からないという時代になっている今、周囲の人が誰か分かるだけでも安心ですし、困ったことがあってもお互いに助け合うことができます。
家族ぐるみの付き合いができる
社宅に住んでいるのはファミリー層です。子どもの年齢の違いなどはありますが、同じような家族構成なので話のきっかけが掴みやすく、家族ぐるみで仲良くなるまでそれほど時間もかかりません。特に小さい子どもは一緒に遊べる友達が近くにいるのといないのとでは大きく違うので、親としても安心です。