単身者は「独身寮」に入居するのが一般的
世帯によって入居する部屋のタイプが違う
社宅にはファミリー層向けの間取りが広いタイプと単身者向けのワンルームタイプがあって、単身者向けの社宅は独身寮と呼ばれることもあります。独身寮は独身の従業員や単身赴任中の従業員のための寮ですが、新人は強制的に入居させられることもあるようです。基本的にお風呂やトイレ・洗面所は共同ですが、その分平日の朝食と夕食が付いています。独身だとあまり自炊もしないので、栄養満点の食事を毎日食べられるのはありがたいですよね!
独身寮は郊外に建設されているケースが多いので通勤時間が長くなるデメリットはありますが、無料で利用できる駐車場が付いています。都市部で駐車場を借りるとなると駐車場代で月に数万円もの余計な出費がかかってしまいますよね。新人のうちは手取りも少ないので出費が抑えられるのは嬉しいことです。
また、独身寮の場合、部屋にタンスやベッドなどの家具が備えつけられているので寝具さえ買ってしまえばすぐに生活できるようになっています。好みの家具を配置したい人には物足りないかもしれませんが…。
独身寮は入居期限が決められている
「お風呂やトイレは共同」「プライバシーを確保できるのは自分の部屋だけ」と独身寮ならではのデメリットもありますが、家賃を低く抑えられるので自分の趣味にお金をかけられます。手取りの少ない新人にとってはデメリットよりもメリットの方が大きいので、独身寮への入居を強制されていなくても希望するケースが少なくありません。ですが、独身寮に入居できる期間は決まっています。会社によってバラつきはありますが、大体4年~10年くらい、30歳前後までです。
そもそも独身寮は収入の少ない若手社員のためのもの。収入が増えたら後輩に譲らないといけません。独身寮を退去するタイミングで結婚できれば、そのまま社宅に住居を移すこともできますが、結婚していない場合は一般の賃貸物件を借りて生活することになります。
独身寮と家族で住む社宅の違い
社宅はファミリー層向けなので家族で住むのを原則としています。独身寮と違い、普通のアパートやマンションと同じように一部屋ずつ利用するので、お風呂やトイレも完備されています。ただし、家具は備えつけられていないので自分たちで揃えないといけません。一般的な賃貸物件と変わらない間取りの部屋を格安で借りられますし、隣近所はすべて同じ会社の人なので危険な人や不審者に目を光らせる必要もほとんどないので、安心して暮らせますよ。ただし、近所付き合いが必須になるのでそういう人間関係が苦手な人には社宅は厳しいかもしれませんね。